夜のベランダで鳩を見つけたら要注意?鳩の習性と鳥害について解説!

鳩といえば、公園やショッピングモールの屋上で、うろうろ彷徨っている光景をよく目にします。人間の食べこぼしが食料源となっているのが、大きな理由のひとつです。食事中に堂々と近寄ってくることもあり、鳩に苦手意識がある人は多いことでしょう。もしも生活圏内で鳩を見つけた場合、鳥害にあう恐れがあります。とくに注意したいのが、夜のベランダです。今回は、鳩の習性と鳥害について解説します。

1.鳩の特徴

まずは、鳩の特徴を確認してみましょう。

1-1.帰巣本能が高い

鳩は、気に入った場所や範囲内に長く居続けます。たとえ遠い距離を移動しても元の巣に戻る、帰巣本能の高さが特徴です。一度決めた居場所に対する執着心が強いと有名で、追い払っても中々諦めないケースもあります。

1-2.繁殖力が高い

鳩は、1年を通して繁殖します。春〜秋にかけて卵を産むのが一般的です。しかし、冬でも温かい環境に身を置けば問題ありません。そして、鳩にとって天敵となる多くの動物が、鳩と人間の生活圏内に存在しないのは、大きな強みです。ワシやフクロウに狙われることなく、人間の食べこぼしを得て、仲間と共に生き延びます。

2.鳩の夜の習性

鳩は、朝〜昼にかけて、餌を探し歩いてお腹を満たします。そして夕方〜夜になると、天敵から身を守りながら、安心して眠るための場所へと移動します。つまり、夜に鳩を見かけた場合、付近に巣がある可能性は高いのです。

2-1.鳩は夜に目が見えなくなる?

鳩は、40km先まで見渡せる視力の持ち主です。また、夜も人並みに目が見えると考えられています。「鳩は夜になると目が見えなくなる?」という疑問が生まれるのは、鳥目という言葉があるからです。ニワトリは、暗い場所では視力が低下するため、夜の活動が難しくなります。同じく人間も、ビタミンAの不足が原因で夜盲症を発症することがあり、これを鳥目になると表現するようになったのです。鳩は鳥目には該当せず、遠くから巣を作れそうな場所の目星をつけています。

2-2.鳩の巣作り

鳩は、雨風を凌げる高い場所に巣を作る傾向があります。例として、天井や室外機の裏などです。鳩は警戒心が強いため、事前に目星をつけた場所の安全度をチェックしています。前兆があるので、鳩が住み着く前に対策を立てることが可能です。

3.鳩の巣注意報

以下の項目に心当たりがある人は、鳩が巣を作る前に対策を考えましょう。

3-1.鳩の糞を見つける

ベランダで鳩の糞を見つける頻度が増えたのは、たまたまではなく、鳩の滞在時間が長いからかもしれません。鳩の糞をそのままにしておくと、他の鳩の安心感を誘発し、被害が大きくなる恐れもあります。面倒でも、こまめに掃除をすることが大切です。注意点として、鳩の糞には病原菌が含まれています。手袋やマスクの着用、消毒スプレーなどのアイテムの活用が必須です。心配であれば、専門業者に頼むことも検討してみてください。

3-2.鳩がベランダの床に入ってきている

手すり部分にとどまらず、ベランダの床まで入ってきているのなら、かなり鳩の警戒心が解けていると考えられます。室外機の裏や置物の死角で休んでいるのを発見したら、要注意です。また、2匹一緒に行動している鳩は夫婦関係で、巣作りや子育てを目的に視察に来ている可能性があります。鳩よけネットの設置などを実践してみてください。

4.鳥害

生活圏内に鳩の巣があると、さまざまな鳥害に見舞われます。

4-1.騒音

鳩の独特な鳴き声や、羽ばたく音に悩まされます。

4-2.糞害

上記でお話ししたように、鳩の糞には病原菌が含まれています。食中毒や脳炎など、人間の健康問題を引き起こしたり、金属を腐食させたりと、大きな悪影響です。

4-3.太陽光パネルの不調

太陽光パネルは、私たちにとって大きな買い物です。しかし、鳩の仕業で、太陽光パネルの発電効率が低下してしまうと懸念されています。

5.守られている鳩

鳩を追い払うことに対して罪悪感を覚える人は少なくありませんが、後々の鳥害を考えると、対策を立てることが重要です。反対に、鳩の駆除を考える人もいることでしょう。しかし、鳥獣保護法という法律に基づいて、個人で鳩を駆除することは認められていません。違反すると罰を受ける可能性もありますので、本格的な巣の撤去作業については、専門業者に依頼すると安心です。

6.まとめ

今回は、鳩の習性と鳥害についてお伝えしました。安全な場所を探し求めている鳩に、家のベランダなどを気に入られてしまうと、巣を作られる可能性があります。鳴き声による騒音、糞による健康問題に繋がっては大変です。事前に対策を立て、困り事があればすぐに専門業者に相談しましょう。

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